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野外調査の写真 - 積雪調査

2003年2月21日/スノーバレー利賀積雪調査

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写真1  調査の場所は金剛堂山(1,650m)の中腹。金剛堂山へ向かう登山者の足跡が続いていた。 スノーバレー利賀スキー場の最上部の地点だが、ここまではリフトで来ることができるため来ること自体は楽。 何年か前この写真の奥に見える尾根の中腹で積雪調査を行ったことがあったけれど、その時は麓から歩いて登って、尾根の上で野営するという二日がかりの仕事だった。

写真2  スキー場のリフト終点から少し外れた場所で観測を行った。 この場所は登山者を除いてはほとんど人が踏み入ってこないため、積雪は乱されていないだろう。 夏に来たことがないので、地面がどうなっているのかわからないけれど、なるべく木がなさそうなところを(カンで)選んで穴を掘ることにした。

写真3  西側は利賀の山々。この利賀という場所は、どちらの方向を見渡しても山々が連なって見えるという、本当に「山深い」という場所だ。 冬の間は西からの風がいつも強いとのこと。この日も一日中風が強くて、観測のときは穴の中に入っていないと寒くて仕方がなかった。 内陸でもあるし、標高も 1,300m ぐらいはあるようで、気温はほぼ一日中零下だった。

写真4  東側は穂高岳まで 2,000m 以下の山々が連なる。天気が良ければ槍・穂高連峰も見える。 北西の季節風の流れに沿って考えると、先日の医王山からこの利賀を経て穂高に至るという経路になる。 穂高までの間でもっとも標高が高いのはこの利賀(金剛堂山)で、それでも 1,600m 程度。穂高に至って、やっと2,000m の標高になる。

写真5  穴を掘ってみたら下の方は灌木が出てきてしまった。枝が邪魔になって少し大変だった。 場所選びは難しい・・・。夏の間に来て、ある程度は場所の見当をつけておくのがいいと思う(のだけれど結局実行していない)。 しかし、さすがに温度が低いだけあって、地面近くまでしまりゆきの層(つまり解けていない)が続いていた。 これなら試料としても充分使えそう。

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